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2021-03-21

建築めぐり北海道編_札幌聖ミカエル教会①

モエレ沼公園を後にし、バスと地下鉄を乗り継いで向かった場所。

それはアントニン・レーモンドが設計した『札幌聖ミカエル教会』です。

アントニン・レーモンド(1888〜1976)はチェコ出身の建築家で、あのフランク・ロイド・ライトの元で学び、帝国ホテル建設の際にはライトの助手として来日。その後日本に留まりモダニズム建築の作品を多く残し日本人建築家に大きな影響を与えた人です。

アントニン・レーモンドによる北海道唯一の建築。

全体のシルエットがまた良いですね。窓に施された和紙の模様はノエミ夫人によるデザインだそうです。レーモンドの事務所ではアントニンが建築意匠、インテリアはノエミの担当で長年コンビで創作をしてきたと聞いたことがあります。

隣は幼稚園ということで、子供達の元気な声も聞こえてきました。

1960年 11月3日に竣工 施工は竹中工務店

煉瓦造りの壁にフランク・ロイド・ライトの血流が感じられます。

丸太、ガラス、石とシンプルな素材を組み合わせた入り口。

「自然は人工よりはるかに美しい」というレーモンドの美意識を感じられる場所です。素材は全て北海道産のものを使用されているそう。

外観からもそうですが、教会でありながらどこか『和』を感じてしまうのは、長く暮らした日本への理解が深かったのを表している様です。

さて、内部へ入ります。

 

つづく

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