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2021-04-15

大判カメラの出番です

今では大判カメラを使用して撮影する人は少ないでしょう。

フィルムからデジタルに移行し大判カメラの需要は更に減りました。

まずフィルムが20枚で8,000円くらいします。

現像代は別なので、1カット撮影し現像するだけで1,000円近くかかるのです!今のデジタル環境では考えられないですね。好きなだけ撮っても経費はかからないのですから。。

私が駆け出しの頃はまだフィルムの時代。この大判カメラを使用した撮影がメインで4×5フィルムやポラロイドフィルムを多く使用していました。今のデジタル撮影に比べると随分と効率も悪いし経費もかかりますが、その代わり1カットに注ぎ込むエネルギーは相当なものだったのです。

アシスタント当時、師匠が撮影する空気の張り詰めた撮影現場では物音ひとつにも緊張が走ったものです。粗相があったものなら三脚が飛んできました。師匠の少ない言葉や動き、目線やクライアントとの会話の中から「いま何をするべきか?」をよく考えていました。

この4×5フィルムのホルダーを見ると、あの頃の撮影が思い出されるのです。

いま現在、フィルムは使っていませんが高画素のデジタルバックを使用し大判カメラで撮影する事もあります。

だいぶ年季が入ってたジナーP。1970年代に発売されたカメラは現役です。

1カット。

撮る(観る)事への心構えは変わらず持ち続けたいです。

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