ムチの物売りを上手くかわし、ようやくタージ・マハルに着いた。
タージ・マハルの大楼門(メインゲート)は赤砂岩づくりとなっていて、左右のアーチ型の飾り窓や上部の白い鐘乳石の小塔は古典的なムガル・イスラム建築を物語っています。
高さ30m、幅46m」の三階建ての巨大な門。
そしてこのメインゲートを抜けるとタージ・マハルが現れます。
まさに白亜の殿堂。
早朝ということもあり、空気の澄んだ(インドにしては)青い空に白い大理石のコントラストがとても美しい!
タージ・マハルは、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが亡くなった妻のために建てたお墓です。妻の死を悼んだ皇帝は17年の歳月と2万人の職人を費やしてこの総大理石の墓廟を建てたと言われています。1632年着工、1653年竣工。
タージ・マハル前には4本の水路で4つに区分されたイスラム様式の庭園(チャール・バーグ)があります。左右対称で造ることでタージマハルの中心にある霊廟をより優美に見せています。庭園の名前はチャール=4、バーグ=庭との意味。
日本では4という数字はあまりいい感じはしませんが、イスラムでは、4は神聖な数字とされてるのですね。
庭園に降りて近づいてみます。
遠くでは感じなかったのですが、建物の表面に無数の細工が施されているのが分かりました。
それは浮き彫り、透かし彫り、象嵌細工によるアラベスクなどの美しい細工です。
内部にはシャー・ジャハーンと、ムムダス・マハルの棺が寄り添うようにして安置されているそうです。
廟の壁にはアラベスク模様が彫り込まれていました。その周りを世界中から集められた宝石や鉱石がそれらを飾っています。
墓廟の四隅には4本の尖塔があり、これは妃に仕える4人の侍女に例えられています。また、4本の尖塔は少し外側に傾いて建ててあり、これは万一ミナレットが倒れても本体を傷つけないように計算されたもの。
墓廟の左右にはモスクと集会所が建てられています。
贅をつくして建てられたタージ・マハル。
今なお色濃く記憶に留まっています。
ちなみに、あまり記憶にないのですがタージ・マハルの入場料。現在は外国人が1,100インド・ルピー(1,600円)で、インド人は50インド・ルピー(70円)。
22倍!!