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2021-09-20

​蓮井 元彦 氏の個展『家家 | HOUSES』

京都で行われている「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」のサテライト会場として開催している蓮井 元彦氏の写真展へ行ってきました。

このコロナ禍で写真展へ行くことに躊躇もありましたが、いま気になる作家と氏の在廊日との情報もあって決行。

写真祭の感染対策の確認と、自身の感染対策を念頭に京都へ向かいました。

大津のサービスエリアで昼食をとり、写真展会場の haku Gallery に13時頃到着。

一階がギャラリーで二階が美容院。明治時代に建てられた町家をリノベーションしたギャラリーの様です。

面で美容院のスタッフさんでしょうか、コーヒーを販売していました。

中へ。

この方の写真、好きなんですよね。

写真に力みがないというか、、でも色や陰影のトーンに深みが感じられる。そして色気もあって良いんです。

国内外の雑誌や広告で活躍されている蓮井氏の家の写真。

日々、建築やインテリアの撮影をしている私としてはとても気になる写真展だったのです。

一番気になった写真の前で蓮井氏と写真。

少しのお話もさせていただき、写真以上に蓮井氏の力み無い人柄に触れることが出来たのも嬉しかったです。

 

感染対策上、滞在時間30分程でギャラリーと京都を後にし岐阜へ帰りました。

会場にあったポストカードもらってきました。

ありがとうございました!

 

以下詳細

2021. 9 / 17 fri. ––– 10 / 17 sun.

OPEN 11:00 – 19:00

CLOSED  ( tue. / wed. )

2020年からの新型コロナウィルス感染症の流行により、人々は移動が制限され、必要最低限の外出やテレワークなどで、家から出ることも少なった。

撮影で様々な土地を飛び回っていた蓮井も家の近所で過ごす時間が増えた。それから、今までは近すぎて見落としていた身近なものに対する興味が増し、「家」もその対象の一つだった、と彼は話す。

彼は、「いつも歩いている道で自然に視界に入る場所から記録する」というルールを設け、普段は何気なく通り過ぎていた近所の家を観察し記録した。記録という特性上、感情を写し込まないように、フィルムに比べ、冷淡で見たままに写る中判デジタルカメラを使用し、肉眼のパースペクティブに近い80mmレンズで撮影している。

しかし、そこには「記録」としての写真ではなく、その家に住む人々のポートレートとも言える写真が現れている。壁や屋根、門構え、庭の植物、装飾品、置物などから、それぞれの個性や情念が見て取れる。自分の家ではなく、他人の家だからこそ感じる独特なセンスや違和感もあるだろう。それぞれの家の中を見るよりも、その外面や表層にこそ、住んでいる人の内面がはっきりと表れているのかもしれない。

– 展覧会キュレーター 渡邊 賢太郎

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