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2022-08-19

竣工写真のアルバム構成について

先頃に中津川市で三脚をギリギリ広げて撮影した新築住宅の竣工写真。その後、物件タイトルが決定し竣工アルバム制作が始まりました。

今回納品するのはA3サイズのハードカバーアルバム 20Pを3冊の納品です。撮影オプションでご紹介していますのでご参考ください。

現場からスタジオに戻っての作業となりますが、まずは撮影した写真(Rawデータ)をフォトショップで現像と編集です。モニター上で写真を仕上げていくわけですが、大事にしているのは1点づつ現場で撮影した場面を思い出しそのままシンプルに落とし込んでいくことです。

雰囲気や色味はあくまでも主観となりますが、自分の中でしっくりきた場面を常に撮っているので後から編集で写真をいじることはあまり有りません。

写真を仕上げた後はすべての写真をA4にサムネールします。これは構成シート(写真左)にのせる為のものですが、サムネールにした事で自分が撮影を進めた順序もよくわかり、家のどの場面に影響を受けたのかがよく分かります。

サムネールを切り離し、エリアごとにまとめてみます。

アルバムのページ数は基本20Pなので外観、1階のLDK、水周り、2階、イメージ写真などを眺めて大まかに構想を練ってみます。

大体のイメージがたったので、サムネールをページ毎にのせていきます。

パース感や部屋の向き、そして写真の”流れ”などで左右のページで使用できる写真が変わるので、構成シートにサムネールを乗せながらも頭の中ではページをめくるイメージです。

ページの展開にはドキドキ感や感動を大事にしたいので、あーでもないこーでもないといつも悩みます。

さて、この1枚をどこかに入れたい。。でも、結局入れない判断になったのでした。

アルバムの構成が決まり、シートにのせた写真をもう一度モニターで眺めてみます。

よし!と判断したら次は入稿データ(印刷用データ)を作る作業です。イラストレーターを使用して入稿データを作りますが、まずは印刷用に写真はすべてRGB(赤・緑・青)からCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・黒)へカラー変換。これは画面(モニター)と紙での発色原理が異なる為です。

カラー変換を行うと写真に多少の色味の変化が出るので補正(経験値)をしてシャープネスをかけPSD保存。

CMYKのPSD保存した写真を使用してイラストレーターで各ページの入稿データ作成。

各ページに写真を配置、表紙と背表紙のタイトル文字のアウトライン化、裏表紙の社名を確認してファイルをEPS保存。EPSとは高品質印刷用に最適化された保存形式の事です。

最終的には、この20P分のEPSデータと各ページに配置されたリンクファイルをまとめて提携する印刷所へ入稿データとして送ります。

印刷所でのデータチェック後、印刷と製本作業が進み10日ほどで仕上がってくる予定です。

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