ハッセルブラッドという中判フィルムカメラをご存知でしょうか?
随分と前になりますが、もっとも有名なのは1969年7月20日に人類初の月面着陸に成功したNASAのアポロ計画で撮影された写真は全てこのハッセルブラッドで撮影された事でしょう。
Photo by NASA
レンズ、ボディ、フィルムマガジン、ファインダーは全て取り外しが出来、当時は宇宙での撮影条件がかわっても容易にフィルムチェンジやレンズの着脱ができた様です。
私もハッセルブラッド(タイプは違いますが)を永く使用していますが、扱い易くコンパクトでとても信頼できるカメラです。スウェーデン製のカメラでレンズはカールツアイス。その写りには感動さえ覚えます。
カメラを据えたときは、上からお辞儀する姿勢でファインダーを眺めます。
フィルムフォーマットは6cm×6cmの正方形。ファインダーも正方形ですが、ファインダーには像が左右逆転して写るので若干慣れが必要です。
レンズにシャッタースピード、絞り、焦点を合わせる機能があるので、ファインダーを見ながら操作。
大きなファインダーに移る像は、自分が世界を俯瞰して眺めているような、そんな不思議な感覚になります。
シャッターを押すと6cm×6cmのミラーが上がってフィルム面に露光する仕組みで、その際に空気を包み込むような大きな音がします。フィルムの巻き上げは手動で、写真右のハンドルを奥に回す事でフィルムの巻き上げが行われます。