2005年の夏、私はアメリカのテキサス州ヒューストンへ行っていました。
目的は、ある写真家の写真展を観に行ったのです。
年齢としては25歳の時でしょうか。初めてのアメリカでテキサス。自分の英語にまったく自信はありませんが、行きたい街の名前、ストリートの名前、食べたい物の名前など全く通じなかった!(笑
とりあえず乗ったバス(半信半疑)で出発するも行き先が思っていたのと違う!
上半身裸のお兄さんの溜まり場(何か怪しい物を吸っている)の横をバスが通る!(降りたくても降りられない)
しかもバスの降り方が分からない!(結局、運転手さんに声かけて降りましたが)
おかげで全く知らない場所で下車しました。。
降りるとすでに夕暮れ時。
自分の行きたい場所はどっちだ?と地図を広げストリート名を拾いなが歩き始めました。住宅街を通るときに住人の方に声をかけて場所を聞いても英語が全く通じない!地図を見せても「?」という反応。しかしフレンドリーなので心配そうに私を見ていました。
とりあえず落ち着け。と自分に言い聞かせて歩き始めます。
フリーウェイの橋を渡る時は夜の10時を超えていました。
地図を見て自分の場所が目的地に近づいてきたと実感した場所でもあります。私はフェンス越しに撮影したこの写真を見ると、あの不安と期待とが入り混じった自分の姿を思い出しグッと込み上げるものがあります。
今ではGoogleマップで目的地までスルッと行けますが、回り道や寄り道から思いもよらなかった出会いや発見があるものです。
Leica M5(35mmモノクロ)2005