北海道での住宅撮影は日中から夕景までの一日プランです。
夕景の撮影を終えて日帰り計画もありましたが、保険として天気都合で翌日も撮影が行えるよう帰りの便を翌日の夜に予約していました。当日無事に撮影を終えることが出来れば、以前から気になっていた北海道の建築を翌日に巡ろうと密かに計画を練っていたのは言うまでもありません。
と言う事で、予定通り撮影を終えることが出来たので計画実行です。
いくつか候補はあったのですが北海道は広く、尚且つコロナで休業している場所もあり厳選して3箇所と決めました。
まずは、世界的に著名な彫刻家イサム・ノグチが基本設計した『モエレ沼公園』へ。
札幌駅から地下鉄とバスを乗り継いできました。
公園のゲート東口にバス停が有り、バスを降りると遠くに傾斜のなだらかな小高い丘が見えてきます。あれがきっとモエレ山でしょう。
歩行者用の通路を歩いて行きます。左に積もった雪は自分の背丈を超えていました。
石造りのトンネルが出てきました。何かを予感させるアプローチです。
イサム・ノグチは「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトでこの公園を造りました。
この入り口と出口は、そんな彫刻作品としての世界観へとつながるトンネルなのでしょう。
トンネルを抜けると広大な公園の風景の中にモエレ山が現れました。
アイヌ語の「モイレペッ」(意:静かな水面・ゆったりと流れる)を由来とした地名「モエレ沼」から公園名がつけられています。
暖かい時期なら川のほとりまで歩いて行けそうですが今は雪で無理そうです。
白樺と雪の相性は良いですね。
フォトジェニックな場所なのでしょう、若い男女が雪に入って写真を撮っていました。
モエレ山の近景。
冬は一面の雪景色の中でクロスカントリースキーやソリ遊びが楽しめるそうです。
右奥にガラスのピラミッドが頭を出していますね。
公園の外周を回っていたら途中、雪に足止めされました。
前のを歩く方は長靴で入って行きましたが。。スニーカーの私は途中までチャレンジしてみましたがかなりの深さに断念。引き返します。
再び雪のない道を辿りガラスのピラミッドを目指します。
余談になりますが、イサム・ノグチ氏は私の住む岐阜県とも縁があります。光の彫刻と言われている”AKARI”という照明を岐阜の伝統的産業である岐阜提灯との出会いの中から1952年に創り出されました。
web拝借
明かりと言う言葉は太陽の光や月の光を部屋に入れようという意味からこの言葉ができ、漢字の文字も日(太陽)と月とで出来ている。今日あまりにも生活が近代化し機械化した現代人にとって、自然光に近い照明は憧れに近いものがあり、和紙を透かしてくる明かりには、ほどよく光を分散させ部屋全体に柔らかい光を流してくれる。
web拝借
光の彫刻。
岐阜を誇る名品です。
つづく