ラベンダーの丘に抱かれる大仏。
安藤忠雄氏の建築にはいつもドキドキさせられます。
アプローチ正面まで回って来ました。
自然と霊園とが共存する広大なランドスケープ。
まずは手水。柄杓(ひしゃく)はシルバーの金属でスマート。
アプローチを進みます。
コンクリートの壁まで来ると足元に水庭が見えて来ました。
暑い中、視界に水が流れるだけで涼を感じますね。子供達が水庭の水でピチャピチャ遊んでいます。
壁を越えると、水庭の端に通路があり周りこむ様な動線です。
この水庭、結界の意味がこめられていて、参道をまっすぐ進まずに、これ迂回することで水で心を清めて日常から非日常へと心を切り替えるしかけの様です。
このアングルで写真を撮ると、安藤忠雄氏の建築っぽさを感じます。
美術館など大型建築には水をドラマチックに表現されますよね。
水庭を超えてトンネル正面まで来ました。
トンネル内部に入ります。
天井のコンクリートの曲線が連綿と続いていきます。
ひだの様に連なったトンネルは、人が誰しも通って来た体内空間を表現されていて、その純真無垢な目で初めて大仏を仰ぎ見ることができるとか。
大仏手前まで来ました。
フォトジェニックなポイントなのでしょうか、大仏と写真を撮る若い人たちがチラホラ。私も負けていられません!(笑
純真無垢、とは程遠い目で大仏を仰ぎ見ます。
ぐるりと大仏を1周できます。
トンネル上部のディテール。
大仏を後にして振り返る。
心の静寂を感じる景色です。大仏の半眼を真似て娑婆世界を細目で遠く眺めている自分がそこにいました。。
水庭からひょっこり。
結界を出て気づくと、刺す様な日差しと暑さの中に立っていました。
北海道の自然は広大である。
その美しさの中に日本人が忘れてきた豊かな感性を宿している。
感動は大きな生きる力になる。
頭大仏は外から見えない。
冬は、頭に白い雪が積もる。
見えないことによって想像力を喚起する。
建築家 安藤忠雄
ありがとうございました!!