モノクロの感触
モノクロの感触

モノクロの感触

自分の中のモノクロ原体験。

 

今から25年前の私が建築学生19歳の頃の話。

長期の休みに初めて海外へ行く機会があり、その事を知人に話すと「インドへ行くならカメラを持って行きなさい」と1台のカメラを借りる事になりました。

NIKON FE2。1983年から1987年に製造されたニコンの35mm一眼レフカメラ。

それまでマニュアルカメラに触れたこともなく、出発前に軽くカメラの取り扱いを教わり旅たちました。

今思えばなぜこの時にカラーネガの他にモノクロフィルムを持って行ったのかは記憶にありませんが、初めて自分で見た風景を白と黒で表現した瞬間でもありました。

目的地は北インドのラダック地区。ヒマラヤ山脈とカラコラム山脈に挟まれ、パキスタンと中国に国境を接する場所。

カシュミールのシュリーナガル(Srinagar)からラダックのレー(Leh)という町へバスで向かいました。googleで距離を見ると418kmと表示で10時間。シュリーナガルを朝に出て中間の町カルギルで一泊、翌日の午後にレーへ到着だったと記憶。

インドとパキスタンの国境ラインギリギリの道路とあって、ゲリラに悟られないよう夜間は月明かりだけで崖っぷちの道路をバスでひたすら走ったのは良い思い出です。

 

その時のモノクロ写真をご紹介。

私のモノクロフィルム原体験。

白と黒で出来たコントラストの世界、色情報を排除したその完結さ、画面細部の粒子感など、その後モノクロの世界に惹かれたのは言うまでもありません。

チベット仏教のゴンパ(僧院)に立つ25年前の私