長野県立美術館シリーズ、今回は美術館に隣接する日本画家の「東山魁夷館」の散策編です。
長野県立美術館の本館の設計はプランツアソシエイツの宮崎浩氏ですが、ここに隣接する東山魁夷館は建築家 谷口 吉生氏の設計です。
本館と東山魁夷館はブリッジで繋いでいるので本館内部からのアプローチと外部からのアプローチの両方ができます。
内部からのブリッジは前回までのブログを参考にしてください。
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では、外からの散策を始めたいと思います。
まずはグランドレベルから見た正面と本館の屋上広場から見た外観。
直線で構成された、見えそうで見えない、そんな建築が谷口吉生氏の特徴でしょうか。ガルバの外壁というのが意外に感じました。
隣の美術館本館の屋上テラスから斜俯瞰して見てみると、ボリューム感が把握できます。アプローチの階段のつくりは入り口への布石。
手前の階段を上っていきます。ちょうど気の木漏れ日を浴びながらのステップアップ。足元の陰影がなんとも心地良いです。
上を見ると、ちらっと入り口の扉が開いていて、その中がどうなっているのか気になってきます。
次の階段を上がると左手に入り口が見えました。右手には大理石の壁がまっすぐ入り口の方向へ伸びていて、視線を奥の景色へ誘っている様です。
ガラスに透過した庭園らしい風景が見えます。
東山魁夷館の看板。質感が出ている。
近づくと、奥の景色がはっきりとしてきました。自動扉のガラスにに反射して少し分かりづらいですが、奥に庭園があります。
自動扉を開いて入る。大きな一枚窓は庭園のピクチャーフレームとして機能。水盤も見えます。右手に受付・チケットがあり、東山魁夷館の中へ入る事ができます。私は外部だけ散策。
左手に庭園へ出る扉があったのでさっそく外へ出てみます。
ボリュームの変化。図面をみて見ると、ラウンジと展示室がある様です。
反対側に回って。右手の窓が先ほどのピクチャーフレームとなった窓。
右手の壁向こうはスロープになっていて、中庭からも東山魁夷館へアクセスできる様になっている。
そのスロープ。緑の中を通って不意に視界に現れる建物との出会い。谷口建築ってやっぱ面白いな。
東山魁夷館の表と裏?どちらが表で裏かは分かりませんが、並べてみて見るとまた興味深いですね。
つづく