toggle
2020-02-27

⑤大判カメラの撮影手順_撮影してみましょう!

さて、前回のブログでフィルムホルダーにシートフィルムを入れました。

今回は実際に、大判カメラで撮影する手順を紹介したいと思います。カメラ操作に関する細かい手順は省きます。では、早速いきましょう。

被写体はサイコロに乗った黄色いコーンとします。三脚に乗せたカメラをコーンに向けて立てます。水平垂直をカメラの水準器で合わせる事も忘れずに。

今回は120mmのレンズを装着しています。絞り羽根をフォーカスレバーで開けます。

これで光が入る様になりました。次にファインダーを確認してみます。

ファインダーに黄色いコーンが写っているので、被写体を好みの場所に配置します。

ファインダーにルーペをあて、ギアでフォーカスを合わせます。ピントが必要な場所を隅々までチェックしています。

次に被写体の露出をとり、絞りとシャッタースピードをだします。

露出を測ったらレンズのフォーカスレバーで絞りバネを閉じます。

レンズのメモリで露出、シャッタースピードを合わせ、セットレバーでシャッターチャージ。これでレンズ側の準備完了です。

絞り羽根を閉じたのでファインダーは真っ暗になりました。

次に、シートフィルムを入れたフィルムホルダーを準備します。

ピントグラスの端を引きます。

ホルダーを差し込みます。

ホルダーをセット完了です。これで撮影の環境が整いました。

ここからが撮影する最終行程です。

レンズ側の引き蓋を抜きます。間違ってファインダー側の引き蓋を引くとシートフィルム1枚パーになるので注意。

被写体の最終チェックを済ませ、シャッターをきり露光させます。ここはいつも緊張の瞬間です。長時間露光の時は時計が必要ですね。

露光が済んだら引を蓋をホルダーに戻します。ゆっくりと慎重に。。

ホルダーを抜き出します。

2面あるので、裏返してもう1カット撮影が行えます。撮影後は引き蓋をひっくり返し、黒い印を表にし『撮影済み』とします。

これで撮影は終了です。

この後フィルムホルダーを暗室に持っていき、ホルダーからフィルムを抜き取り、遮光したケースに入れて現像所へ持ち込みます。さて、仕上がりはいかに。

コマーシャル写真の現場ではポジフィルムを使用することが多く、ネガと違って露出がシビアです。1カットの写真にフィルム3枚ほどを使い、露出の幅をとって撮影しその中からイメージに合った1枚を選ぶのです。

関連記事