先日紹介した秋野不矩美術館。
美術館の敷地内に一際目立つ変わった形の建物が有ります。
どんぐりの形?をした宙に浮いた物体。
景観の中に独特のインパクトを与えています。
坂道を上がって行きましょう。
坂を上がると右手に斜面があり、天竜杉の板が斜めに立ち並んでいます。
その上に個性的な建物が。
建物表面の質感も鱗(うろこ)の様。まるで生き物です。
また、この建物を坂下から見上げる感じがまた良いですね。
ちょっと進んで日が当たっている側へ。
表面のうろこ状となった質感が景観と馴染んでいます。
あの窓からどんな景色が観られるのかな?
窓の裏手に回り込んでみます。
写真左手の下に向かった三角形の部分が入り口でしょうか。
3本の木で支えられていますが、かなり高く持ち上げられています。
階段で建物の近くへ行けそうです。
不思議な質感は近づくと銅板だとわかりました。
銅板は波板状になっていますが、全てが同じ波になっていない。曲げ方も一つ一つ見ると個性が見えます。
銅板の重なり。
調べてみると、地元の小中学生が手で曲げた銅板で屋根や壁を覆った様です。なるほど、納得。
遠景。
茶室「望矩楼(ぼうくろう)」
藤森さんが建築設計した同茶室は高さ約6メートルで、同館の敷地内に屋外展示として建設。広さ約3畳で、高さ約3メートルの茶室を約2.8メートルの3本柱で支えている。今までにも数々の茶室を手掛けてきた藤森さんは、自然素材を使い周りの景観に調和する建築をしてきた。同茶室も天竜のヒノキを使い、地元の小中学生が手で曲げた銅板で屋根や壁を覆った。手曲げをすることで表面に起伏を出す工夫も凝らす。丸みを帯びた茶室のフォルムは生き物のようで、天竜のイノシシにも見えるという。
浜松経済新聞
これが藤森氏の作る茶室か。。
内部の茶室空間へは入ることが出来ませんでしたが、想像が膨らみますね。
興味深い体験をありがとうございました!
終わり